10/17, 10/24, 11/7に青山学院大学青山キャンパスにて
令和3年度秋季関東学生囲碁団体戦が開催されました。

一般1部 | 優勝:早稲田大学 | 準優勝:東京大学 |
一般2部 | 優勝:横浜国立大学 | 準優勝:東京工業大学 |
一般3部 | 優勝:東洋大学 | 準優勝:青山学院大学 |
一般4部 | 優勝:宇都宮大学 | 準優勝:東京都立大学 |
女子部 | 優勝:慶應義塾大学 | 準優勝:早稲田大学 |
全勝賞は以下の方々(敬称略)が受賞されました。おめでとうございます。
一般1部 | 加藤優希 (早稲田大学) 中島光貴 (慶應義塾大学) |
一般2部 | 大森響介 (横浜国立大学) 工藤郁 (東京工業大学) 石津慶彦 (明治大学) 稲村宗汰 (埼玉大学) |
一般3部 | 千賀いぶき (東洋大学) 中澤馨 (東洋大学) 福島里優 (東洋大学) 川上光一郎 (青山学院大学) 金指怜 (青山学院大学) |
一般4部 | 田中ひかる (宇都宮大学) 鈴木仁也 (宇都宮大学) 顧景皓 (上智大学) |
女子部 | 山本冴子 (慶應義塾大学) 山口庸可 (早稲田大学) |
一般1部
早大 | 東京 | 慶應 | 理科 | 千葉 | 電通 | 國學 | 勝点 | 勝数 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | – | 1 | 3 | 4 | 5 | 5 | 5 | 5 | 23 | 1 |
東京大学 | 4 | – | 4 | 2 | 5 | 5 | 3 | 5 | 23 | 2 |
慶應義塾大学 | 2 | 1 | – | 4 | 5 | 2 | 3 | 3 | 17 | 4 |
東京理科大学 | 1 | 3 | 1 | – | 4 | 4 | 4 | 4 | 17 | 3 |
千葉大学 | 0 | 0 | 0 | 1 | – | 2 | 2 | 0 | 5 | 7 |
電気通信大学 | 0 | 0 | 3 | 1 | 3 | – | 0 | 2 | 7 | 6 |
國學院大学 | 0 | 2 | 2 | 1 | 3 | 5 | – | 2 | 13 | 5 |
※早稲田大学と東京大学は勝点数、勝局数ともに同数となったため、関東学生囲碁連盟規約 試合細則に従い、主将の勝局数の多い早稲田大学が上位となりました。
一般2部
横国 | 中央 | 東工 | 明治 | 埼玉 | 明星 | 勝点 | 勝数 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
横浜国立大学 | – | 4 | 3 | 3 | 4 | 5 | 5 | 19 | 1 |
中央大学 | 1 | – | 2 | 3 | 4 | 4 | 3 | 14 | 3 |
東京工業大学 | 2 | 3 | – | 3 | 4 | 3 | 4 | 15 | 2 |
明治大学 | 2 | 2 | 2 | – | 3 | 4 | 2 | 13 | 4 |
埼玉大学 | 1 | 1 | 1 | 2 | – | 3 | 1 | 8 | 5 |
明星大学 | 0 | 1 | 2 | 1 | 2 | – | 0 | 6 | 6 |
一般3部
東洋 | 青学 | 日本 | 農工 | 勝点 | 勝数 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東洋大学 | – | 3 | 3 | 4 | 3 | 10 | 1 |
青山学院大学 | 2 | – | 3 | 5 | 2 | 10 | 2 |
日本大学 | 2 | 2 | – | 5 | 1 | 9 | 3 |
東京農工大学 | 1 | 0 | 0 | – | 0 | 1 | 4 |
一般4部
都立 | 宇都 | 駒澤 | 東農 | 上智 | 勝点 | 勝数 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東京都立大学 | – | 0 | 4 | 3 | 2 | 3 | 9 | 2 |
宇都宮大学 | 5 | – | 4 | 4 | 4 | 4 | 17 | 1 |
駒澤大学 | 1 | 1 | – | 4 | 4 | 2 | 10 | 3 |
東京農業大学 | 2 | 1 | 1 | – | 3 | 1 | 7 | 4 |
上智大学 | 2 | 1 | 1 | 2 | – | 0 | 6 | 5 |
※都立ー上智戦は両校とも両負けを含む2勝3敗となったため、関東学生囲碁連盟規約 試合細則に従い、主将の勝利した東京都立大学の勝ちとなりました。
女子部
慶應 | 早大 | 東京A | 東京B | 勝点 | 勝数 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
慶應義塾大学 | – | 2 | 2 | 3 | 3 | 7 | 1 |
早稲田大学 | 1 | – | 3 | 3 | 2 | 7 | 2 |
東京大学A | 1 | 0 | – | 3 | 1 | 4 | 3 |
東京大学B | 0 | 0 | 0 | – | 0 | 0 | 4 |
幹事会決議報告
10月24日に行われた定例幹事会での決議についてご報告いたします。
幹事会の主な議題は、今回の関東学生囲碁団体戦の欠場校の扱いについてです。
①欠場校が来年度春季から復帰する際の対応として
(1) 所属部の8位より再開する (今大会において各部2校が降格する)
(2) 一つ下の部の2位より再開する (今大会において降格は、1部は欠場校および他1校、2部は欠場校のみ)
(3) 4部最下位より再開する (今大会において降格は、1部は欠場校および他1校、2部は欠場校のみ)
②3部の4校の欠場校が復帰する際の対応として
(1) 所属部の3〜6位より再開する (今大会参加校における各2校がそれぞれ昇格・降格する)
(2) 本来の順位における下位2校のみが降格する (昇格は通常通り行う)
(3) 一つ下の部より再開する (来季大会の3部については昇降格を行なった後、順位の繰り上げを行う)
これらの内容で決をとった結果、①・②ともに (2) の対応がとられることとなりました。
●表彰式〇

一般一部優勝 早稲田大学主将 西山喬紘さん
「皆さんこんにちは。早稲田大学主将で1年生の西山喬紘です。よろしくお願いします。まずはじめにこのような大変なご時世の中、3日間にわたり大会を円滑に運営、進行を行なってくださった福田さんをはじめとする関東学生囲碁連盟の方々、そして一緒に選手として出場し、3日間盛り上げてくださった参加者の方々、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。今回、早稲田大学が優勝して関東リーグ9連覇を達成することができました。僕は主将としてなんとか、最後主将の勝ち星で優勝が決まるという辛勝でしたので、なんとか貢献することができたのは、すごい嬉しく誇りに思います。本当に僕一人の力というより、僕の右隣に座る4人が本当に強かったのと、補欠としていつでもレギュラーとして交代できる実力を持ちながらも、率先して盤石や時計の運搬を行なってくださった先輩方がいたからなのと、先輩方5人といつも練習碁に付き合ってくれた同期の優希。本当にありがとうございます。来年度以降も早稲田大学が優勝しますので、よろしくお願いします。拙い文章でしたがありがとうございました。」

女子部優勝 慶應義塾大学 平野 朋子さん
「コロナ禍の中、関東リーグを開催してくださりありがとうございました。この大会に来ると囲碁を楽しみ、日々腕を磨いている大学生、特に女子部員の方がこんなにもたくさんいるということを実感できます。この体験は日常では中々味わうことができないとても貴重な機会であり、ありがたいと感じつつ、自分自身もさらに腕を磨かなくてはという気持ちになります。また今回は2年前の前回大会に引き続き、2連覇することができ非常に嬉しく思います。頼もしい後輩たちのおかげです。ありがとうございました。」

全勝者代表 早稲田大学 加藤優希さん
「皆さんこんにちは。早稲田大学1年生の加藤 優希です。この度は大変ご時世の中、団体戦を開催してくださってありがとうございました。私は個人としては全て勝つことができて、とても嬉しいですけど、それよりも早稲田が優勝できたことがとても嬉しいです。私は全国大会には出られないですけど、多分早稲田は強いので優勝してくれると思います。皆さん応援よろしくお願いします。ありがとうございました。」

関東学生囲碁連盟会長 佐藤尚次先生
「改めてご挨拶させていただきます。佐藤と申します。2013年からこの仕事を仰せつかっておりますので、もうかなり長い期間になったと思いますが、この大会が2年ぶり、3期も間が空いてしまったもので去年の今頃はこれからどうなることか、皆さんも不安だったと思いますが、私たち連盟一同もコロナ禍がどうなるか、大変不安でした。今回も、他のことはさておき、この大会が開催できたことを皆さんと共に、おおいに喜びたいと思います。それにつけても会場をご提供いただいた青山学院大学様、いろいろな方のお助け、お力をお借りしてこの大会は成り立っているわけですが、まだ8月、9月頃、非常事態宣言の最中に大会の会場提供を快く引き受けるという決断をしてくださった青山学院大学様には、この上ない御礼を申し上げなければなりません。あとで代表幹事の福田さん、副代表幹事の施さんからもお礼の言葉が出ると思いますが、重ねて感謝の言葉を申し上げなければならないと思います。大会の総括などは後ほど副会長の松多先生からしていただけますので、大会の良否については私から申し上げることはありません。とにかく無事に最後までできたことが何よりの喜びであると思うのでありますが、多少何か申し上げるとすれば、皆さんからは何もできなかったように見えたかもしれない2年間のことを少しだけお話しさせていただきたいと思います。おととし関東リーグを終えて全国大会があった段階では、全くこんなことになるとは思いもよりませんでした。全日本の大会としては年明けの2月に世界学生王座戦がありますが、去年の2月の世界学生王座戦は中止のやむなきに追われ、その後始末をするということで、実は皆さんの目には連盟って何もやってないというふうに見えたかもしれませんが、中止になった大会の後始末から対面ができない状態でネットで何かできることはないかということで、個人戦をネットでやった訳ですが、このリーグ戦もネット、リモートでできないかとあれこれ悩んだ1年になりました。実はこの会長職をお引き受けして連盟向けに自分自身の割いた時間の多さ、という意味では全く大会ができなかった昨年度が今までで一番多かった気がします。皆さんの見えないところで実は連盟はいろいろなことをやっているということを考慮していただければありがたいです。そうはいっても大会ができなかったわけですから、去年の1年生の皆さん、今の2年生の皆さんからしてみれば大学の部活動、対外試合ができない大学のサークル活動はどのようなものか、イメージもつかないし大いに失望されたのではないかと大変不安に思っておりました。連盟にとって一番重要なことは、次から次へと人が入れ替わっていく組織の中でいかに運営役である幹事諸君をリクルートするか、スカウトするかということなんですね。2年生の皆さんに連盟の幹事を引き受けてもらえないのではないかということを危惧していたのですが、6名もの、多くの方がいろいろな大学から幹事を引き受けてくださるということで、去年何もできなかった連盟を支えようと出てきてくださった幹事の皆様、何もできなかった今の状態を耐えてもらった3年生、あるいは全日本を担当している4年生の幹事の皆さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。このような形で大会ができましたので、これから先感染状況がどうなるか、まだ分かりませんが連盟としては全力をあげて、こういった皆さんが集まれる、囲碁に対する思いを共有する場の提供に努めて参りたいと思いますので、是非ご理解、ご協力を賜れればと思います。それから、本当はこれで終わりなのですが、急なニュースで、菊池康郎先生が亡くなられました。もう皆さんの世代で菊池康郎先生といっても名前をご存じかどうかくらいで、直接お世話になった方というのはあまりいらっしゃらないと思いますが、後で好評いただく松多先生は菊池先生が主催された緑星学園の第1期生です。関東リーグという意味でも菊池先生は専修大学のご出身ですが、昭和4年のお生まれのはずですから戦後すぐの時代にやはり、関東リーグという形ではなかったと思いますが、非公式の大学の対抗戦をやっておられた早稲田大学OBの村上先生とかと同世代で、この関東リーグ、連盟が作られる土台と言いますか、そういったものを作ってこられた世代の方なんですね。私の父も昭和4年なものですから自分の親世代のリーグ戦を作った先輩方と自分が学生の頃に創世記の話を伺ったような記憶があって、そういう世代の大先輩が世を去られるのは大変寂しいことでございます。今、この時だけではなく先輩からも引き継いできたものをなんとか次の世代、次の次の世代に伝えていくような思いを持って、この大会や行事運営、連盟の運営に励んでいきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。」

関東学生囲碁連盟副会長 松多 洋一郎先生
「去年から副会長、中園さんから変わりまして松多といいます。よろしくお願いします。中園先生が今まで講評をこの場でされていたのですが、私は講評というような上手なお話はできませんけれども、感想というようなことを申し上げたいと思います。去年就任したのですが、コロナの関係でずっとこういう場に出ることはなく、今日初めて拝見させていただきました。大会の様子をずっと拝見していましたが、コロナ禍でも皆さん真剣に、平常心でフェアに戦われていて非常に気持ちのいい大会になったのではないかと思います。皆さん本当にお疲れ様でした。皆さん触れられていますが、コロナ禍でどうしようかという話があった中で、ここまでこぎ着けて、ちょっとしたトラブルがあったように聞いてもいますけれども、全体として非常に順調に終えることができたのも、学生の幹事の諸君をはじめ、選手の方々、関係者の方々の努力の賜と本当に感謝しております。皆さん本当にありがとうございました。それから会場を貸していただいた青山学院大学様にも感謝申し上げたいと思います。大会ですが、コロナの関係で通常とは少し違い、欠席の学校もたくさん出てしまい、特に女子部は3校しか参加しないというイレギュラーで残念な大会になってしまいましたけれども、そんな中でも参加して活躍し、ちゃんと成績をあげられた学校には敬意を表したいと思います。一般一部優勝の早稲田が先ほど九連覇ということで、ジャイアンツみたいですけれども、今回は最後の最後まで優勝の行方がはっきり分からなかったということで、最後2位の東大とは勝ち点勝ち数が同じで、主将の勝ち数の差で勝ったことから非常に僅差で、九連覇といっても非常に接戦なので次はまたどうなるか分かりません。早稲田の方は来年以降も優勝しますとおっしゃっていましたが、他の学校も是非早稲田の牙城を崩す勢いで頑張ってください。そういったチャンスが出てきているのではないかと思います。二部以降の三部四部、特に三部と四部は4、5校くらいしか参加できずちょっと消化不良だったかなとは思いますけれども、順位通りの順当な結果になってしまったなと思います。入れ替わりの後もチーム数が少ない関係で、釈然としないところはあるかもしれませんが、このルールも幹事会で民主的に決められたルールに則っていますので、皆様方も来期以降改めて頑張っていただければと思います。女子部も慶應が優勝ということですが、来年度は参加できなかった学校も一緒に頑張ってもらえたらなと思います。とにかく無事に大会が終わったことを嬉しく思います。最後に、先ほど佐藤会長が少し触れられたように、菊池康郎先生が先週水曜日に亡くなられました。ご存じの方は多いと思いますが、緑星学園の創設者で山下敬吾九段や溝上先生をはじめ、プロもたくさん輩出していますが、緑星囲碁学園は当初、プロの団体ではなくてアマチュアの団体でした。私は第1期生ということで、当時大学生を中心に研究会という形で菊池先生が始められました。アマチュア囲碁界全体を応援するような団体でして、非常にお世話になったのですが、学生囲碁界、アマチュア囲碁界を応援してくださった方がなくなったということで、非常にショックです。享年92歳とのことでしたので、大往生だったのではないかと思いますし、世代も変わりつつあるのではないかと思います。佐藤先生のお話にもありましたが、そういった意思を次いで、次の世代へ繋がるように皆様一人一人がご協力いただければと思います。慣れない講評でとりとめがなくなってきてしまいましたが、私からは以上です。ありがとうございました。」
公益財団法人日本棋院様より書籍が、今回表彰式に出席した大学の中から抽選でそれぞれ7校に贈られました。
株式会社パンダネット様より、各部から抽選で2校ずつ、カラー碁石と碁盤のセット、カラー碁盤が贈られました。
日頃から学生囲碁界を応援していただき、ありがとうございます。選手たちの励みになっております。
また、今回はコロナ禍にもかかわらず、会場提供を引き受けてくださった青山学院大学様、ならびにご支援を賜りました公益財団法人日本棋院様、株式会社パンダネット様にはこの場をお借りしまして、改めて多大なる感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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