令和4年度春季関東学生囲碁団体戦結果

優勝準優勝
一般1部東京大学早稲田大学
一般2部明治大学東洋大学
一般3部宇都宮大学東京都立大学
一般4部東京農業大学東海大学
女子部慶應義塾大学A早稲田大学

また、全勝者は以下の方々が受賞されました。おめでとうございます。(敬称略)

一般1部川口飛翔
林朋哉
星野開
西山喬紘
山岡秋桜
一般2部深澤幸人
吉田健人
金田歩人
千賀いぶき
川上光一郎
一般3部鈴木仁也
横山碧琉
伊藤大器
城野洋文
片岡直也
一般4部申健人
高嶋渓吾
薬師寺雅貴
梅原祐司
呉惲誠
女子部小林彩
山本冴子

↓下に詳細結果を掲載しています。

凡例:数字…勝ち数
   (赤字は勝ち、黒字は負け)

一般1部

早稲田大学  東京大学 東京理科大学慶應義塾大学國學院大學電気通信大学横浜国立大学東京工業大学勝ち点勝ち数順位
早稲田大学322
東京大学4311
東京理科大学223
慶應義塾大学165
國學院大學68
電気通信大学77
横浜国立大学106
東京工業大学164

前回大会覇者の早稲田大学と早稲田大を僅差で追いかけていた東大は、直接対決で早稲田大を3-2で制して令和4年度春季団体戦の優勝を決めました。
白熱した主将戦は東大主将の川口飛翔さんが半目勝ちという結果になりました。早稲田大学は惜しくも関東リーグ十連覇ならずでした。

一般2部

 中央大学  明治大学  明星大学  東洋大学 青山学院大学勝ち点勝ち数順位
 中央大学0*²4
 明治大学171
 明星大学0*¹0*¹0*¹0*¹5
 東洋大学152
青山学院大学123

*1…明星大学は、選手登録において、関東学生囲碁連盟規約試合細則第一章団体戦(Ⅱ)2.「登録正選手が5名(女子部は3名)に満たない場合、主将及び副将を空位とすることはできない。」に違反したので全局没収試合としました。

*2…中央大学は、初日において、選手登録用紙に記載された主将及び副将が不在の状態で対局を開始しました。第1日の1回戦は代表幹事の裁定により対局を続行しましたが、中央大学に聴取した結果、主将及び副将が対局することは無いと断定するに至りました。これを「登録正選手が5名(女子部は3名)に満たない場合、主将及び副将を空位とすることはできない。」に違反したと判断し、初日の2回戦を没収試合としました。ただし、選手登録は違反なく提出されたので、2日目以降に主将及び副将が出席した際は、正規の対局を行うことができます。

明治大学が破格の強さを見せつけ、勝ち数断トツで1部への昇格を決めました。

一般3部

 日本大学 東京農工大学 宇都宮大学 東京都立大学勝ち点勝ち数順位
 日本大学
東京農工大学
宇都宮大学13
東京都立大学11

一般3部、4部は出場校の関係で1日目でリーグの本戦が終了しました。
最終戦まで勝ち星が並んでいた宇都宮大学と東京都立大学は宇都宮大学が都立大学との1戦を3-2で制し、優勝と2部への昇格を決めました。

一般4部

 駒澤大学 東京農業大学 東海大学 勝ち点勝ち数順位
 駒澤大学
東京農業大学
 東海大学

一般4部には今季から連盟に加入した東海大学が参戦。参加校が前回大会より大幅に減ってしまいましたが、新規加入校の健闘もあり白熱した展開でした。東京農業大学が駒澤大学、東海大学との対決を4-1で制し、3部への昇格を決めました。

女子部

 早稲田大学 慶應義塾大学A慶應義塾大学B勝ち点勝ち数順位
早稲田大学
慶應義塾大学A
慶應義塾大学B

女子部も参加校数の事情により、初日でリーグの本戦を終えました。慶應大学は2チーム出場したものの、ワンツーフィニッシュにはならず、慶應義塾大学Aチームと早稲田大学のワンツーフィニッシュとなりました。これで慶應大学は女子部リーグ三連覇となります。

定例幹事会の決議報告について

大会日程2日目の5月4日に定例幹事会を行いました。
今回幹事会で審議したのは以下二つの項目です。

1.連盟費を納入した不参加校への対応

春季大会を欠場し、連盟費を納入した昭和大学への対応として、以下の2つで決議を採った。

①今大会の参加校のうち、最終結果における最下位と、新規加盟校の間の順位で再開する。
②今大会の参加校のうち、2部の最終結果における最下位として扱う。

議決の結果、①に決定した(昭和大学は自主的に議決に参加せず)。

2.新規加盟校について

令和4年度春季大会において、東海大学が、関東学生囲碁連盟への加盟を希望した。これについて決議を行い、承認された。

また、欠場校への対応として連盟費を納入しなかった大学は連盟を脱退したものとした。令和3年度秋季とは異なり、欠場理由の多くは人数不足であったため、令和3年度秋季の特例は適用しないものとした。

以上

●表彰式◯

↓以下、表彰式の様子。

一般1部優勝 東京大学

代表者のコメント
一般1部優勝校代表
東京大学主将 川口飛翔さん

壇上で優勝についてコメントする川口さん
「まず、このように関東リーグを開催してくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。前回の秋季大会では東大は準優勝でしたが、今回東大は優勝することができました。前回の大会では早稲田も東大も5勝1敗で、勝ち星がひとつ足りなくて準優勝となってしまいましたが、これは僕が一日目に寝坊してしまい、1勝足りなくなってしまうという戦犯を犯したからです(笑)。今大会では無事役目を果たすことができてほっとしています。秋の団体戦でメンバーは変わってしまうかもしれませんが、また東大が優勝しますので、皆さんも東大を応援してください(笑)。ありがとうございました。」

前回大会でのエピソードを交え、ユーモアあふれるコメントを発表した川口さん。最後の「また東大が優勝しますので、皆さんも東大を応援してください」という一言からは、東京大学の関東リーグ連覇への意気込みが窺えました。

女子部優勝校代表
慶應義塾大学 奥 真珠さん

「この大会をコロナ禍で開催してくださった関係者の皆様、ありがとうございます。慶應義塾大学としては今回で3連覇することができて非常に嬉しく思います。個人的には初出場でしたが、早稲田との決勝戦では他のメンバーに助けられて勝ったので、団体戦の素晴らしさを実感しました。出場校が2校だけで早慶戦みたいなところもありましたが、次の大会では出場校がもっと増えたらいいなと思います。次の大会では4連覇目指して頑張りたいと思いました。ありがとうございました。」

女子部の参加校は前回より1校減って早稲田大学と慶應義塾大学の2校のみでした。

全勝者代表
東京大学 林 朋哉
さん

全勝者代表の東京大学・林さん
「実は前回の大会でも全試合勝ってはいたのですが、補欠での出場では賞はもらえないことを知らず後でかなりがっかりしたので、今年こそは勝って必ず全勝賞を取ろうと思っていました。目標を無事に達成でき非常に嬉しいです。個人としても大学としても最高な結果になったので、秋もまた頑張ろうと思います。」

先生方のお言葉

関東学生囲碁連盟会長
佐藤 尚次先生

「コロナ禍になってから、3期分の中止を経てようやく昨年秋に再開できて、今回も無事できたことが何よりですし、この会のためにご尽力いただいた連盟幹事の諸君には大変感謝申し上げます。4部リーグあるうち、7回ともフルに戦えたのは1部のみで、2部以下はだいぶ穴の空いた状態だったことからコロナの影響の大きさを痛感しました。今大会は各大学が活動の規制をしたため出られなかったというよりは、選手がそろわなかったため出れなかったという大学が多かったです。これは連盟の存立の基盤に関わる大きな問題であると思っております。

個人的な話をさせていただきますが、私が初めて大学のリーグに出たのが1975年(昭和50年)でした。もしかすると皆様のご両親も生まれていない(?)かもしれないような時代でした。大学に入った当初は、OBOG会で昭和16年卒業というような、大ベテランでご存命なら100歳を超えているような方に話を伺うなどして、改めてこういう場で歴史を感じました。なぜこの話をしたかというと、私が初めてリーグ戦のお手伝いに参加させていただいたときには7部リーグまでありました。7部まであった時代は意外と長く昭和から平成になるまであったはずですが、『ヒカルの碁』ブームなどあったのにも関わらず、参加校が減少し続けてしましいました。コロナ明けみたいな状況で、囲碁部は他のサークルとの部員獲得競争に負けたりしているのではと心配しています。
7部まであるときのリーグ戦の盛り上がりは、とてもこのホール(会場)で収まるものではありませんし、全体が集まるのも今では想像つかないものではありますけれども、とにかく大変な盛況ぶりでした。

関東リーグは昭和20年頃からあったもので、昔から学生主体で運営されてきました。私たちはあくまで仲裁役などとして介入するだけで、主役は学生たちです。運営や大会のルールなどで分からないことがあったらメールを送るなどして是非気軽に質問していただければと思います。学生たちによって運営されている大会ですので、是非とも皆さんも連盟の活動に関心を持っていただければと思います。皆さんで大会を創っていきましょう。

世界ではロシアとウクライナが戦争していたりと歴史が大きく動いている中で、皆様が囲碁に時間を捧げられるのは本当に幸せなことだと思います。私たちもこれを手伝えることは大きな幸せであります。これからも引き続き、また仲間を増やしていただけるようにしてもらえればと思います。」

壇上にて今大会の講評を述べる佐藤会長

関東学生囲碁連盟 副会長
松多 洋一郎先生

佐藤会長に引き続き、講評を述べる松多副会長。

講評ということで、いつもお話しさせていただいておりますけれども皆様疲れていますよね。3日間お疲れ様でした。コロナ禍の大会ではありましたが、まずは無事に終えられましたし、関係者の皆様のご尽力に敬意を表したいと思います。今回目玉であったのはやはり早稲田と東大の一戦だったと思います。私自身、東京大学の出身ですが早稲田大学は9連覇中で、今回の対局も見させていただきましたが勝敗が揺れ動いていて、見ていて非常にハラハラドキドキな展開でした。最後まで残った主将戦は東大の半目勝ちというところで、奇跡的に東大が優勝できました。ずっと早稲田の一強い時代が続いていましたが、今は本当に互角の良い勝負ができているのだと思います。また秋もありますので早稲田も東大も頑張ってください。それから佐藤先生も仰っていたように、参加校が少なくなっているのは残念ではありますけれども、今日来ている皆さんはそんな状況の中、頑張って参加してくださった方々です。周りにこの輪を広げていってもらえればと思います。中には対局するときにトラブルが発生したこともありましたが、今度の大会では気をつけてまたしっかり対局してもらえればと思います。とりあえず無事に終わって何よりです。そして東京大学の皆さん、優勝おめでとうございます。」

公益財団法人日本棋院様より書籍が、今回表彰式に出席した大学の中から抽選で送られました。

コロナ禍という情勢を鑑み、株式会社パンダネット様より、各部から抽選で2校ずつ、サーキュレーターと空気清浄機が贈られました。
日頃から学生囲碁界を応援していただき、ありがとうございます。選手たちの励みになっております。

また、今回はコロナ禍にもかかわらず、会場提供、ご支援全般を賜りました公益財団法人日本棋院様、そして今大会開催にご支援くださった株式会社パンダネット様にはこの場をお借りしまして、改めて多大なる感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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